2015年01月13日

カラコンってどこで売ってるの?

カラコンをしている女性

「カラコンって何使ってるの?」
「ネットでも売ってる、ワンデーアキュビューディファインモイストを買ってる」
「度が入っているのもある?」
美奈は昔からコンタクトをしている。
「もちろんよ。カラコンの上からメガネなんて、上級者過ぎるオシャレじゃん。あ、でも
それもいいかも。そのお店、度ナシのメガネもおいてるから、そういうオシャレも楽しめるようになってるんだな、きっと。やるな~。そういえばワンデー・カラコンもあったな」
「すごいね、純菜はいろんなお店知ってるね、あこがれちゃう」
と、そこでランチが運ばれてきて、二人はいつもの会話に入る。

純菜の彼氏は作曲やアレンジをしている創作活動家なので、純菜の個性を受け入れ、いつも彼女の感性やオシャレに興味をもってくれるというのが、奈美にとってはうらやましくて仕方がない。
「本当に、純菜にぴったりの人見つけたね。で、カラコンの話もしてるの?」
「そりゃ、もちろん。今、マイブームだからね、お店にも連れてって、彼にも試着させちゃった。やっぱり芸術系の人だから、自分が着けるかどうかはともかく、すっごいおもしろい体験ができたって、喜んでたよ。日本人のアーティストもカラコンやウィッグで、もっと伸び伸びと自己表現すべきだって。私がオシャレすればするほど、彼は面白がってくれるのよ。それがまた嬉しくて、楽しくて。相性があうって、こういうことなんだろうね、
お互いが楽しめて、向上できて、なんて、ちょっとキザか」
純菜は照れくさそうに笑う。
そして思いついたように、
「ところで、ランチのあと、カラコンのサイトいっしょに見る?」と美奈を誘う。
美奈は、ぱっと花が咲くような明るい表情でうなずく。
「うん、のぞいてみたいな」
「OK、じゃあ、一緒にオシャレ探しに行こう!」
二人のいつもの午後に新しい風が吹いてきた。
  
タグ :カラコン


Posted by 弘せりえ 2014apr at 07:50Comments(0)短編

2015年01月08日

ますます綺麗になったとウワサに

カフェ

今日も日曜日のランチに、山崎美奈は、井本純菜を連れ出した。
二人は同じ広告代理店に勤めるOLで、とあるパーティをきっかけに純菜に彼氏ができて
以来、なにかと話しをする機会が増えた。
大人しい見た目の美奈に対して、純菜はひょろりと背が高く、とても個性的なファッションをしていて、どちらかと言えば異性から煙たがられるタイプだったのだが、その個性にはまってしまえば、こんなに素敵な女の子はいない、と美奈も、周りの同僚たちも思っていた。なので、今、純菜はとびきりキラキラしている。
しかし特に今日はいつもよりまぶしく見えるのはなぜだろうと美奈は首をかしげる。

目当てのカフェに入り、プレートランチセットを注文して、二人は一息つく。
それにしても、と美奈はまじまじと純菜を見つめる。
背の高い純菜が立っているときに、オシャレで目立つというのはわかるが、今日の彼女は座ってもその個性が今まで以上に光っている。
美奈の視線に、純菜は、ああ、とほほえんだ。
「たぶん、印象かなり違うでしょ?」
美奈は神妙にうなずく。純菜はじっと、奈美の目をのぞきこんだ。
「コレ」そう言って、純菜は自分の瞳を指さす。
あ、と美奈は驚く。
「目の色が違う!」
「そんな言い方って・・・」
純菜は楽しそうに笑う。
「カラコンよ。今日はブルーにしてきたから、もっと早く気付いてもらえるかと思ってたのになぁ」
美奈は純菜のいたずらっぽい口調に思わず笑ってしまう。
「だって純菜、いつだって奇抜だし、デートでもないのに、そこまでオシャレしてるなんて」
「こうして美奈と会うのもデートのうちじゃん!それに私、最近、会社にも、グレーとか
大人しい系のカラコンつけて行ってるよ」
なるほど、それで社内でも、純菜の雰囲気がますます個性的で綺麗になったとウワサになっているのだ。  


Posted by 弘せりえ 2014apr at 10:04Comments(0)短編

2014年05月09日

個性派歓迎

パエリア

「声だけなら、CD出せるだろうって」

「ま、失礼!」そういう奈美とは感性の違う純菜は笑っている。

「なんでぇ? サイコーの賛辞じゃん。声だけで勝負できるってことよ。ま、もっと付き合いが長くなれば、それも実現するかもね。ちなみに背は私より低い」そこは笑っていいとこなのかどうかわからなかったが、当人が思いの他、愉快そうなので奈美も笑ってしまう。

「この前のパーティ、楽しかったよね。奈美はどうなったの?」

「なんにもないよ。私はまい先輩みたいな姉御肌でもないし、純菜のような個性もないし」

「そんなことないよ、奈美は、私もまい先輩も持っていない、一番大事なもの持ってる気がする」

「・・・なんだろう?」

「うーん、言葉にするのむずかしいなぁ。人の話を聞く力? その人をありのままで受け入れてくれるような・・・特にわたしみたいな、こんなキャラでも」

確かに、大人になった純菜は、今更誰にも文句いわれることなく、自分の個性を生かせられる。特に今の職場はホームページ作成ソフト会社なので、個性派歓迎だ。しかし、幼少時の純菜はどんな子だったのだろう。

「ごぼうみたいに、ひょろんと背が高くて、みょうちきりんな格好した子だったよ」あっけらかんとそう答える純菜に、奈美はまた笑ってしまう。

「彼氏は、そんな純菜に退屈しないだろうね」

「ま、彼は私のファッションには興味ないみたいだけど、私の話す一言一句を聞いてくれる。私の歌声に耳を傾けてくれる。そしていつも驚いるから、退屈はしてないだろうね」

「・・・いいな~」

奈美は、遠い目をして純菜を見る。不思議と今まで美人とは思ったことのなかった純菜が美しいと思った。

「人から理解されて愛されるってそういうことなのね」

運ばれてきた、ランチを口にしながら、純菜は笑う。

「クサイ話は苦手。さ、奈美も冷めないうちに食べようよ。相変わらず美味しいよ、ここのパエリア」  


Posted by 弘せりえ 2014apr at 15:23Comments(0)短編

2014年04月10日

彼氏はどんな人なの?

レコーディング用マイク

「それ、あったかい?」

「うん。それに、私、背が高いから似合うのよねー、帽子とか、頭に飾る系」確かに遠くからでも、よく目立つのだから、そこにオシャレをしない手はない。

「ところで、彼氏は、どんな人なの?」

「何から聞きたい?」

楽しそうに上から目線でそういう純菜に奈美は吹き出す。

「そうねー、まず、仕事」

「仕事はね、これがびっくり、音楽関係。作曲やアレンジしてる人」

「ええ~!」

歌姫の名高い純菜とパーティで偶然出会ったのが、音楽関係とは、また驚きだ。

「当然、純菜の歌、聞かせたよね?」

「うん」

「なんて?」

「声だけなら、CD出せるだろうって」

「ま、失礼!」そういう奈美とは感性の違う純菜は笑っている。

「なんでぇ? サイコーの賛辞じゃん。声だけで勝負できるってことよ。ま、もっと付き合いが長くなれば、それも実現するかもね。ちなみに背は私より低い」そこは笑っていいとこなのかどうかわからなかったが、当人が思いの他、愉快そうなので奈美も笑ってしまう。

「この前のパーティ、楽しかったよね。奈美はどうなったの?」  


Posted by 弘せりえ 2014apr at 10:14Comments(0)短編

2014年04月08日

独特の純菜ワールド

ガールズトークしている女性

山崎奈美は会社の同僚の井本純菜と、休日にランチしようと約束していた。同じ年の奈美と純菜だったが、全然性格や趣味が違って、余計に互い興味があった。

奈美が5分ほど前に約束場所につくと、時間ちょうどに、純菜が現れた。身長は175センチもあり、アニメファンで、奈美の知らないキャラの格好をしている。今日は大人っぽいテカテカした黒のコートに、ミニスカート、黒のロングブーツに、フワフワの耳あて。そこには独特の純菜ワールドがそこに広がっていた。決して美人とはいえない純菜だが、いい意味でかなり人目をひく。普通のお嬢さんがOLになったふうの奈美は、自分の没個性ぶりに、存在が小さくなったような気がする。

「そりゃ、私が奈美よりデカイからだよ」大らかに笑う純菜。もともとマイペースで、人とは違う魅力があったが、先日、仲間内で開いたパーティで、見事彼氏をGETしてから、純菜はますます輝いて見えるようになった。

「その話が聞きたくて、ランチ呼びだしたんでしょ?」純菜の毒舌に、奈美は苦笑する。

「へへへ。バレたか。いろいろ聞かせてよ、そのタイプくんの話」

社内でも話しはできたし、メールもできたが、やはり、じっくり聞きたいし、純菜も実のところ、話したいようだ。二人は最近雑誌に載って有名になってしまった、昔ながらのスペイン料理店に入った。  


Posted by 弘せりえ 2014apr at 14:07Comments(0)短編